若き九谷焼作家が、手のひらに描く美|小さなうつわに宿る、大きな情熱
2025 / 05 /09KASHIKOの製品には、数々の九谷焼作家が描いた美しい絵柄が使われています。
その中には、まだ20代・30代といった若い世代の作家たちもいます。
一見、伝統工芸とは対極にあるような「新しさ」「自由さ」。
けれどその根底には、驚くほどまっすぐで純粋な“九谷焼への愛”が息づいています。
四角盃 白昼夢 作:川島 優子
ある作家は、毎朝工房にこもり、静かな時間のなかで小さな器に絵筆を走らせます。
その手元には、手のひらほどの豆皿や香合、盃のような小さなうつわたち。
わずか数センチの空間に、色と線を重ね、模様を編み、物語を描く。
まるで瞑想のような作業を、何時間、何日とかけて行うのです。
その根気、集中力、そして静かな情熱に、私たちは心を打たれます。
KASHIKOでは、そうした作家たちが描いた原画や意匠をもとに、
風呂敷や文房具といった日常のアイテムに落とし込み、かたちにしています。
それは“アートを生活に取り入れる”という行為であり、
“工芸を未来につなぐ”という、静かな挑戦でもあります。
MESSAGE CARD&PAPER CLIP【白昼夢 月と星 箔押し限定版】作家/川島優子
川島 優子
2018年
第41回伝統九谷焼工芸展 連合会新人賞
2018年
第13回能美市美術展 奨励賞
2019年
九谷焼技術研修所 研究科卒業
2019年
卒業制作展 パーマネントコレクションに選定
2018年
第41回伝統九谷焼工芸展 連合会新人賞
2018年
第13回能美市美術展 奨励賞
2019年
九谷焼技術研修所 研究科卒業
2019年
卒業制作展 パーマネントコレクションに選定
伝統工芸というと、年配の職人の手によるもの。そんなイメージを持たれることもあります。
でも、私たちは知ってほしいのです。
今この瞬間も、次の時代を担う作家たちが、
小さな筆先から、新しい九谷焼の未来を描いていることを。手のひらにおさまるその一枚が、誰かの日常をちょっとだけ優しく、少しだけ豊かにしてくれることを願って。