新作の撮影。九谷色絵河田里美「藤と燕」と「山翡翠」をチラ見せ。
2021 / 09 /01
新作品の撮影。
いよいよというか、ようやく完成した河田里美さんデザイン「藤と燕」と「山翡翠」のMESSAGE CARD&PAPER CLIP(メッセージカード&ペーパークリップ)。正式発売前ですが、新作をチラ見せと撮影風景をお届けします。
いつもお願いしているカメラマンのスタジオにて、撮影角度やライティング等を調整しながらの撮影。カメラマンはいつも撮影でお世話になっている一富士写真館の千田さん。写真の腕前もさることながら、フットワークが軽く対応が早いのでいつも助かっています。今回は助手の方と2名で撮影に当たって頂きました。
撮影は商品が社会へ旅立つためセレモニーみたいなものだと思っています。作家さんと打ち合わせから始まりデザインの修正をたびたび重ね、そしてシビアな色味を調整しながらの印刷及び抜き加工を終え、半年がかりでようやく完成しました。そんなプロセスを経た商品の撮影は、旅の準備にも似た楽しさと少しの不安が入り混じる好きな時間です。
さて、今回の作家の河田里美さんと商品を簡単にご紹介します。
九谷色絵 河田 里美
1999年 広告代理店勤務
2005年 石川県立九谷焼技術研修所 本科 卒業
2007年 日本工芸会・正会員 中村陶志人氏に師事
2017年 日本伝統工芸士に認定
金沢美術工芸大学 花詰講師
石川県立九谷焼技術研修所 薄絵講師
KASHIKOは自然の生命力をテーマにした金沢発の創作文房具のブランドです。作家の河田さんは陶器に花を敷き詰める「花詰め」という技法が得意な方で、中でも「鳥」と組み合わせて描くことが多いとお聞きしました。それでは今回のデザインは「鳥」をメインで描きましょうという話になりました。1つは河田さん初挑戦の燕。もう一つは私が陶器作品で一目惚れした山翡翠(ヤマセミ)を描くこととなりました。
燕は藤の花と組み合わせて藤の花の側で子育てする燕の親子の成長の様子を表現しました。燕は初めて描くのでよく観察しながら暗くなりすぎないように色味などを注意しながら描きました。一方、山翡翠は薔薇・牡丹・菊の花詰めと佇む山翡翠を描きました。パッケージ山翡翠は可愛い表情ですが、クリップの山翡翠はツンデレの感じにしました。両方の表情が楽しめます。小さいですが、下の写真から想像してお楽しみください。
商品のメッセージカード&紙製クリップの発売は9月中旬ごろの予定です。どうぞ、お楽しみにお待ちください。
MESSAGE CARD&PAPER CLIP【藤と燕】/【山翡翠】
内容量 : カード6枚(90mm×50mm)・紙製クリップ6枚(35mm×25mm)
パッケージ寸法 : 95mm×95mm×13mm
重さ : 約30g
材質 : 紙
販売価格 : 1,650円(税込)